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2025/03/31

ジャパニーズウイスキーロゴマーク制定に際して、 三郎丸蒸留所の方針と提案

2025年3月27日に日本洋酒造組合から発表があり、長年にわたり求め続けてきたジャパニーズウイスキーのロゴマークが正式に設定されました。これは、大変意義深い出来事です。これにより、表示基準を順守して製造された製品を消費者が一目で識別できるようになり、ジャパニーズウイスキーの信頼性と透明性の向上に寄与するものと期待されます。

 

詳細は下記のリンク となります。

https://www.yoshu.or.jp/pages/137/detail=1/b_id=770/block770_limit=10/p770=1#block770-152

日本洋酒酒造組合制定のジャパニーズウイスキーロゴマーク

 

しかしながら、ジャパニーズウイスキーの輸出金額はピーク時から2年連続で100億円以上減少しており、ブランドの価値向上に向けた実効的な施策が急務です。2021年に表示基準が策定されてから約4年が経過したにもかかわらず、情報発信と認知の浸透が不足しており、市場には依然として誤解を招くような日本産ウイスキーが流通している現状には深い懸念を抱いております。

今後は、法整備やロゴマークの導入・普及といった制度面の充実に加え、日本各地に点在する蒸留所の個性や背景を国内外に伝える活動が不可欠です。ロゴマークに関しては運用面の整備に加え世界的な認知度向上の活動が必要であるとともに、更なるブランド価値の訴求として真に理念を持ってウイスキーを造り続ける各蒸留所を紹介するガイドブックの作成や、ジャパニーズウイスキーを通じたツーリズムの展開などが必要と考えられます。

 

現在、業界が一丸となって戦略的にジャパニーズウイスキーの価値を世界に届けていく姿勢が問われています。その中核となる洋酒酒造組合には、今後の制度運用の整備や国際的なブランド価値の向上に向けた、より一層のリーダーシップが期待されている状況であり、私たち組合加盟企業はその活動に協力し、議論を継続する準備があります。

 

私たち三郎丸蒸留所、そして日本初のジャパニーズウイスキー・ボトラーズであるT&T TOYAMAは、これらの課題に正面から向き合い、ジャパニーズウイスキーの未来を切り拓くため、ジャパニーズウイスキーのさらなる認知向上に向けて、今後も全力で取り組んでまいります。

 

2025年3月31日

若鶴酒造(株)CEO /三郎丸蒸留所 マスターブレンダー&マネージャー 稲垣貴彦

 

2021年2月19日 ジャパニーズウイスキーの基準に対する三郎丸蒸留所の方針と提案

 

 

 

 

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